私は昔から英語が好きだったので、英語の勉強はよくしていました。日本で良い成績をとる為には、何と言っても文法は必要不可欠!たくさん勉強して暗記したもんです。もちろん今の暮らしに役立っている文法もあるけれど、受験英語だったなぁって思う事もしばしば。
カナダで結婚して娘が生まれてから、私はリアルな英語に触れる事が多くなったな、と思います。日本人の友達はいても、やっぱり現地の図書館や公園、学校のフリープログラムやコミュニティセンターへも連れていきますから、そういう所で生の英語を聞く訳です。
面白いもので、日本人でも日本語で子どもに話しかける時って、言葉を選びませんか?小学生くらいになれば別ですが、幼稚園児くらいの子どもに話す時は、なるべくゆっくり、そしてきつくならない言い方を意識的に使うと思います(怒りマックスの時は別ですが 笑)。やっぱり自分の子どもには、丁寧に話す子になってほしいですからね。それと同様の事が、カナディアンのママにも言えるんだと思います。だから、そんな親子の会話に耳を傾けていると、教科書には載っていないリアルなニュアンスが伝わってきます。
私がストロングスタート(これは小学校でやっている、5歳未満のキンダーへ入る前の子ども達向けに開催されている、保護者同伴のフリープログラム。先生もいて、音楽やストーリータイム、お菓子の時間もあるんですよ)へ娘を連れていった時に、まず気づいた事。それはお菓子の時間に、ママが子どもに聞く際の聞き方。
” What would you like? Would you like some bananas?”
「何がほしい?バナナ食べたい?」って事なんですが、私がびっくりしたのは would you like を使うところ!中学生の頃教科書で習った時は、would like は want の丁寧バージョンで、訳す時は、「ほしい」じゃなくて、「頂きたい」なんてバカ丁寧にしたもんです。だって、「want がほしい」だからそれより丁寧バージョンにしなきゃいけない訳で(笑)。だから私は、would like は目上の人に対して使うもんだと思ってました。それが、なんと親が子どもに対して使うなんて!!これはかなりビックリしました。でも注意して聞いてみると、本当にみんなそう。
それ以来、私も娘に対しては、want や want to の代わりに、意識的に would like や would like to を使うようにしています。つまり、このwould like は目上とか関係なく、丁寧さを含んだ言い回しなんだな、そう理解できたからです。この表現、実は思っているよりもよく使うんですよねー。
先日はこんな会話を聞きました。バケーション先のsalt spring island での事。湖近くのプレイエリアで男の子が遊んでいたんですが、お母さんがこう聞きました。
” Would you like to go and play in the lake?”
でも遊びに夢中な男の子は無視。数回聞いても返事がありません。うちの娘も聞こえてるのか聞こえてないのかわかりませんが、返事が返ってこない事もしばしば。そんな時は日本語だと、「聞こえてる?返事してね!」となりますが、英語だと、”Yes or NO?” とシンプルに聞いてしまいます。このシチュエーションでこのお母さんは、こう言っていました。
“Can you say, yes please or no thank you?”
そう、yes no だけじゃなくて、
yes, please no, thank you
って言ってたんです!これにまた私は一人で、会話を盗み聞きしながら「なるほど!!」と感動。1つ単語を足すだけで、こんなにニュアンスが丁寧になるなんて!!こうして丁寧な返答が出来るように子どもに促すのも、大切な教育だなーとしみじみ。
英語がネイティブじゃない私たちは、ふとしたところで結構きつく受け取られる表現を使っている可能性があります。もちろん仕方ない事だけど、こうやってふとした日常で英語のニュアンスをつかむ事って、とっても大切だな、と思います。公園に行っても、雰囲気の良いお母さんっていますよね。お洒落とか綺麗とかじゃなくて、ちゃんと子どもに向き合ってるお母さん。子どもが駄々をこねても、しっかり諭してるお母さん。こういうお母さんの英語から学ぶ事ってたくさんあります。小さな事だけど、英語を使う場面では、こういう事を意識して娘にも話しかけていきたいな、そう思う私です。
皆さんも素敵な表現やリアルに学んだ事なんかがあれば、是非シェアしてくださいねー!
*ブログランキングに参加しているので、是非アイコンをクリックして、ご協力お願いします!楽しんで頂けたら、FBやTwitterでもシェアしてくださると嬉しいです。